フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
オステリア・トットさんで定期的に開催している郷土料理の会ですが、第11回目は白ワインで有名な「マルケ州」。日本ではあまりなじみのない州ではありますが、海と山に面した立地のため食材が豊富でマルケ州発祥の料理も多いとのこと。奥が深そうなエリアです。
今回のワインは「Tenuta di Tavignano社」。次期オーナーである Ondine氏が来日し、ワインの説明をお聞きしながらお料理とのマリアージュを楽しみました。
まず最初は泡で乾杯!「イル ペスティフェロ マルケ ビアンコ フリッザンテ」。葡萄はヴィルディッキオ70% マルヴァシア15% サンジョヴェーゼ15%
白ワインの製法で醸造した泡。澱引きしないので、瓶の中で2次発行をしているよう。ちょっと置くと白くにごって旨味があるさわやかな泡。あまりにも美味しかったので購入できるかきいたところ、今は品切れで今年の5月くらいに日本に入ってくるそう。絶対購入したいです。
Antipasto Misto 前菜盛り合わせは6種類。今回は海のものが多いかな。
・Oliva all ascolane/アスコリ風詰め物をしたオリーブのフリット
・Alici Marinati/イワシのマリネ
・Lumache di Mare alla marchigiana/つぶ貝の香草風味のソテーマルケ風
・ Triglie al prosciutto in forno/アンコーナ風ヒメジのオーブン焼き
・Calamari ripiene /イカのリピエーヌ
・Zucchini ripiene alla Marchigiana/マルケ風ズッキーニのオーブン焼き
そしてZuppaスープは
「Brodetto all’Anconetana/アンコーナ風魚介のスープ ブロデット」。海老や真鯛、ハマグリなどの魚介エキスたっぷりなスープ。
スープとのマリアージュは「パッセリーナ」。葡萄はパッセリーナ100%。
こちらの葡萄のワインは初めていただきました。さわやかな風味にミネラル感もあり、その後複雑な後味としっかりとした厚みもの感じる。軽いのかと思いきや、しっかりもしていて、お料理には合わせやすいタイプ。今回は魚介のスープですが、次のラザーニャとの相性もよかったです。
Primo Piatto プリモピアット
「Lasagna Incasssettate/マルケ風ラザーニャ」。ここでラザーニャは重いかなと思ったのですが、一口たべてみるとふんわりしていてとても軽くいくらでもいただけちゃいそう。
そしてワインは「ミスコ ヴェルディッキオ デイ カステッリ ディ イエジィ クラシコ リゼルヴァ」。葡萄はヴェルディッキオ100%。
青リンゴや洋梨、白い花のフローラルな香り、ハーブな香りが心地よく、ジューシーで爽やか。ヴェルディッキオらしい、そして丁寧に栽培されたぶどうを感じるきれいなワイン。
Secondo メイン
「Maiale in Porchetta/山形米の娘豚肉のポルケッタ」。赤身が残る柔らかい仕上がりで、お肉がとてもジューシー。こんなフレッシュなポルケッタは初めてかも。
ワインは赤に「チェルヴィドーニ ロッソ ピチェーノ」。葡萄はモンテプルチャーノ70%、サンジョヴェーゼ30%。
樽発酵ですが、軽やかでかわいい味わい。果実味の凝縮感、心地よい酸味、香ばしいタンニンなど、とてもバランスがいいですね。
Dolce デザート
「Cianbelline di Pasgua/パスクア風チャンベッローネ」。マルケ州の伝統お菓子で、素朴なオレンジ風味といった感じ。生クリームとチョコレートソースとの相性もバッチリ。
今回来日された、Tenuta di Tavignanoの次期オーナー Ondine女史。オーナーの妹の娘さんにあたる方で、5カ国語を話すスーパーウーマン。現在、新たにエレガントなワインを作るための改革を行っているとのこと。素敵なワインをありがとうございました!
この日は白を中心な品揃えでどれも洗練されており、とても好みなワインたちでした。
今回も素敵なマリアージュを楽しませていただきました。お料理やワインにご興味ある方はオステリア・トットさんのFacebookページでお問い合わせてみてくださいね!
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